注文住宅にアイランドキッチンを導入するメリット・デメリットとは?

2023/04/15

キッチンのデザインにこだわりたい人は、アイランドキッチンを検討している人も多いでしょう。この記事では、アイランドキッチンのメリットやデメリット、アイランドキッチンがおすすめの人を紹介しています。また、後悔しないような解決方法も解説しているので、アイランドキッチンに興味のある人は参考にしてください。

アイランドキッチンとは?

アイランドキッチンとは、キッチンがどこにも壁と接していない、独立しているキッチンのことです。島(アイランド)のように見えることからこの名前が付けられました。解放的でおしゃれなデザインのため、人気があるキッチンです。キッチンの出入りがしやすいので、夫婦や親子で料理やキッチンで過ごす楽しい時間になるでしょう。

注文住宅にアイランドキッチンを導入するメリット

アイランドキッチンのメリットを4つ紹介します。

広いスペースのため数名でも料理がしやすい

カウンター周辺に円を描くように一周できる動線なので、複数でキッチンにいてもスムーズに作業ができます。普通のキッチンは動線が一本しかないので、大きな違いです。

空間に解放感がある

アイランドキッチンは、前後左右に壁がないので開放的なキッチンになります。料理しているときにも家族の様子を見たり、子どももキッチンの出入りがしやすく、コミュニケーションを取りながら料理ができたり楽しい空間になるでしょう。

レイアウトの自由度が高くいろいろなテーマにできる

部屋の中の好きな場所にカウンターを置けるので、レイアウトの自由度が高いメリットがあります。スペースがあればどの向きでも置けて自由にレイアウトできるのがポイントです。スタイリッシュ、ナチュラル、カフェ風、など自分好みのテーマを決めてレイアウトしましょう。

家族とコミュニケーションが取りやすい

キッチンから家族のいるリビングが見えるので、料理や家事の最中でもリビングにいる家族とコミュニケーションが取りやすく一緒の時間を楽しめます。キッチンにいるとどうしても孤独になりがちですが、遮るものがないアイランドキッチンはお互いの姿が見え出入りしやすいので、家族に食事の準備や片づけも手伝ってもらいやすくなるきっかけになるでしょう。

注文住宅にアイランドキッチンを導入するデメリット

アイランドキッチンのデメリットを5つ紹介します。デメリットだけでなく、快適に利用できるような方法も紹介しているので参考にしてください。

広いスペースがないと狭くなってしまう

アイランドキッチンは四方に通路の面積を確保して作らなければならないので、実際に置いてみたらリビングが狭く感じてしまうことがあります。アイランドキッチンのサイズと通路の導線確保に必要なスペースを把握しておきましょう。

キッチンの一部を壁付けにして、シンクだけ独立させるペニンシュラキッチンなどして、配置を工夫するとリビングの解放感を損なわれないようにできます。

こまめに掃除・整頓が必要

壁がなく遮るものがないので油や水が飛び散りやすいキッチンです。また、開放的な空間がメリットでもありますが、キッチンの中がよく見えてしまうためきれいなキッチンを保てないとストレスになってしまうでしょう。

においや汚れが拡散しやすい

周りに壁や仕切りがないので、においや汚れがリビングや部屋中にすぐ広がってしまいます。設計時には、においや汚れ防止のパネルなどを設置や換気システムを導入がおすすめです。

アイランドキッチンを検討している人は、リビング全体の換気システムも合わせて設計すると、使用してから油など汚れやにおいも気にならなく気持ちよく過ごせるでしょう。

小さな子どもがいると危険

アイランドキッチンには、市販のベビーガードが取り付けられないため、小さい子どもがいる家庭では子どもがキッチンに入ってきてしまうと危ないこともあります。ベビーガードを造作する方法もあるので、設計担当者と相談するとよいでしょう。

ほかのキッチンより値段が高い

一般的なキッチンと比べると、キッチン本体以外にかかる費用がでてきてしまうのでどうしても値段が高くなってしまいます。アイランドキッチン本体費用の目安は約120~180万円です。あくまで目安のため実際には異なる場合があります。また、キッチン本体以外にも以下のものが費用に含まれるので参考にしてください。
・キッチン本体費(約120~180万円)
・少ない収納を補うために設置する収納部
・レンジフードの機能性や食洗機などのオプション費用
・施工費など
予算より高くなってしまった場合は、アイランドキッチン本体のモデルを見直したり、低コストの素材にしたりキッチン本体の費用を細かく削って費用を抑えることも必要です。譲れない条件や機能をよく検討し予算に合わせられるようにしましょう。

アイランドキッチンの導入はどんな人におすすめ?

アイランドキッチンにおすすめの人を3つ紹介します。

解放感がありスタイリッシュなキッチンにしたい人

アイランドキッチンは、キッチンというよりインテリアの一部として考える人もいるので、家のデザインにこだわりのある人におすすめです。また、広いスペースがあればどのような形にも置けるので、自分好みのスタイルにできて理想のキッチンになるでしょう。

複数名で料理やキッチンを利用する機会がある人

広々としたキッチンなので、ホームパーティーや複数名で料理する機会が多い人におすすめです。料理を準備しているときなど、会話をしながらみんなでキッチンを囲むようにして楽しめます。また、子どもと一緒におやつやごはんを作りたい人も、子どもと横並びになってもスムーズに作業でき、窮屈にならず楽しめるでしょう。

収納や片づけが得意な人

開放的なアイランドキッチンは、周りからキッチンがよく見えてしまうので片付けや収納が苦手な人にはストレスになり向いていません。余計なものを置かず、すっきりとしたキッチンをイメージしている人におすすめです。

普通のキッチンより奥行きがあるアイランドキッチンは、収納は少ないのですがシンク下やコンロ下部分の収納は大きくなります。ストック品は最低限に収め、いくつもの調理器具を使いこなしている人は、きれいなキッチンを保てるでしょう。

まとめ

アイランドキッチンとは、キッチンの周りに壁がなく字のとおり島型になっているキッチンです。広いスペースのため数名でも料理がしやすかったり、空間に解放感があったりするといったメリットがあります。しかし、四方に通路が必要なので広いスペースがないと狭くなってしまったり、こまめに掃除・整頓が必要だったりすることがデメリットです。

設計時は、においや汚れ防止のパネルなどを設置や換気システムを導入して、快適に使用できるように設計しましょう。広く開放的なキッチンなため、複数名で料理やキッチンを利用する機会がある人や、収納や片づけが得意な人に向いています。

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