注文住宅を建てる際に和室を取り入れたいと考えている方もいるのではないでしょうか。昔ながらの和室は、ほっとできる空間でもあります。お客様をお招きする部屋としても人気です。しかし、注文住宅に和室を設ける場合のメリット、デメリットについてまとめておきます。和室を作って後悔しないためにも把握しておきましょう。
注文住宅に和室を設けるメリット
注文住宅に和室を設けるメリットをまとめておきます。
お客様の部屋として使える
和室は来客用の部屋としておすすめです。畳の部屋は布団を敷くこともできるので、宿泊するという場合も使いやすいです。フローリングだと布団は敷きにくいので、和室があると便利でしょう。
子ども部屋に使える
畳は子ども部屋にもおすすめです。その理由は、転んでもケガをしにくいからです。フローリングよりも柔らかいので痛くありません。また、お昼寝をするスペースとしてもおすすめなので、子ども部屋にと考える方もいます。
寝室に最適
布団で寝る方やマットレスで寝る方は、畳の部屋を寝室にするのがおすすめです。フローリングだと床は冷えますし、もしマットレスや布団から身体が転げ落ちた場合に身体を痛めてしまいます。しかし、畳ではそのようなことがありません。また、家族全員で川の字に寝ることもできるでしょう。
畳の素材の良さも
い草が使われている畳は、リラックス効果や湿度や温度をコントロールできるなどのメリットがあります。い草の香りに癒されてほっとするでしょう。ホルムアルデヒドの吸着効果もあるので、健康のためにもおすすめです。
仏間にできる
和室に仏壇を置いているというご家庭は多いです。仏壇は和室にマッチしやすいというのが理由としてあげられます。
家事をするスペースに
畳は弾力性があるので、座っても疲れにくいです。アイロンがけをしたり、洗濯物をたたむ場所にしたりなど、家事のスペースとしても使えます。
注文住宅に和室を設けるデメリット
注文住宅に和室を設けるデメリットについてまとめておきます。
間取りを考えなければいけない
和室を作る場合、間取りはどうするのかという点が難しくなります。和室は風通しが良くて、日当たりが良い場所にするのが良いので、その場所に配置できるかどうかで、和室を作るか決めても良いでしょう。
メンテナンスしなければいけない
畳は時間が経つと変色して、毛羽立ちも出てきます。畳の張り替えをする目安は、5年から7年経過した時点とされていますが、この時にメンテナンス費用がかかります。1枚当たり6,000円から1万2,000円ほどかかるので、畳の張り替え費用も考えなければいけません。
ダニやカビに注意
畳は湿気が多いとカビが生えてしまう場合があります。畳の目は掃除が綺麗にできていない場合、ダニが繁殖しやすいです。普段から丁寧にお手入れしておきましょう。
日焼けや変形も
畳はへこみやすいものなので、家具を置いてしまうとその部分がへこみます。そして日焼けもあるので、家具を置いている場所と、そうでない場所で色が変わってしまうこともあるでしょう。日光があたりやすいところが畳の部屋だと、かなり日焼けします。メンテナンスまでの年数も早くなってしまうでしょう。
和室を造る際にチェックするべきポイント
和室を造る際にチェックしておくべきポイントについてまとめておきます。
LDKとつなげて小あがりの和室にしておく
キッチンやリビングと和室をひとつづきにしておくと、子どもを遊ばせるスペースや家族がくつろぐスペースとして使いやすくなります。ただし、お客様に利用してもらう場合は、間仕切りなどで見えなくできるようにするなどの工夫は必要でしょう。
小あがりの和室も人気です。和室が完全に独立しないようになっているので、プライベート感も出せて、家族の気配も感じやすい構造です。
ふすまや壁紙を工夫する
和室を作る際、和室と洋室でイメージが変わってしまって、統一感がなくなるのでは?と悩まれる方もいます。そこで洋室になじむ和室にしてみましょう。たとえば、畳の形を正方形にする、障子は使わないでカーテンやシェードにする、壁紙やふすまの色を白以外にする、畳の色を緑以外にするなどがあげられます。
和室は作らないという選択肢も
和室をつくるか迷ってしまう、フローリングのほうが良さそうというように感じているのなら、和室を作らずに置き畳を使うという方法もあります。
この方法で即席の和室をつくることができるので、和室がいいなと感じた時だけ和室にできます。フローリングやカーペットの上に置くだけで、和室のような空間を作れます。
まとめ
注文住宅に和室を設けるメリットやデメリットについてお伝えしました。注文住宅に和室を設けると、さまざまな用途で利用することができます。ただし、メンテナンスに費用がかかるというデメリットがありますので、その点は把握しておかなければいけません。畳があることで、住まいのイメージも変わります。どのような用途で使うのか決めて、畳の部屋を作るかどうか決めましょう。