ペットも住みやすい注文住宅にするためのポイント・注意点

2022/10/15

ペットも住みやすい注文住宅
大切なペットと一緒に暮らす家を作るときに、どんなところに気を付ければよいのか、どうしたらペットが快適に過ごせるのか知りたい。そんなお悩みを持っている方は多いと思います。この記事ではペットも住みやすい注文住宅にするためのポイント・注意点について分かりやすく解説します。

ペットとの暮らしで必要なこと

ペットとの暮らしで必要なことは、第一にペットの安全の確保です。家のなかにはペットにとって危険であったり負担がかかったりしてしまう場所が存在します。

そういった場所を把握し、対策をしておくことがとても大切です。では具体的にどんなところに気を付ければよいのか解説します。

階段

階段はペットにとって楽しい遊び場ですが危険もあります。段差高かったり、傾斜が急だったりすると転落の危険や足腰への負担が心配です。

若くて元気なときはなんなく昇り降りができても、年をとってくるとペットの体にも負担がかかってきます。階段はできるだけ段差を小さくして、傾斜も緩やかにするのがよいでしょう。

一般的なフローリング床はペットにとって負担になる場合があります。とくにワックスをかけたあとなどは、肉球の滑り止め効かずツルツルすべってしまいます。そうなると怪我をしたり足腰に負担がかかったりします。

思うように歩けないとストレスにもなります。フローリングにはペット用のコーティングを施してペットにとって快適な状態にする必要があります。ペットがよく遊ぶ部屋の床はコルクなどのすべりにくい素材にするのもよいでしょう。

浴室

浴室もペットにとって危険な場所のひとつです。浴槽の残り湯で溺れてしまったり、シャンプーやリンスなどを誤飲したりしてしまうケースが見られます。ペットと暮らすなら浴槽のフタをして浴室のドアは必ず閉めましょう。

キッチン

キッチンでは火や油、包丁を使っていることが多いので、調理中にペットが急に入ってくると、双方に怪我や火傷の恐れがあり危険です。ペットフェンスなどを設置し、ペットが入ってこられないようにしましょう。

バルコニー

バルコニーの目隠し板の下や横に隙間があるとペットが転落する可能性があります。ラティス等を設置して隙間を埋めるのがよいでしょう。

ペットが食べてはいけない植物

家のなかや庭などにペットが食べると危険な植物がないか気をつけましょう。チューリップやヒヤシンスなどのユリ科の植物、ポインセチア、スイセンなどは危険です。

猫にとってはアジサイやツツジにも注意が必要です。植物を植えたい場合は安全なものを選ぶようにしましょう。

間取りで工夫すべきポイント

ペットと人間それぞれが快適に暮らすためには、間取りにも工夫をしましょう。遊び場を作ってあげたり、プライバシーを確保したりすることも大切です。具体的に解説します。

遊び場の確保

犬は毎日散歩していたとしても家でもある程度の遊びスペースは必要になってきます。袋小路をなるべく作らず回廊構造にしてあげると、ぐるぐると走り回れて喜びます。

猫は立体的な動きを好むのでキャットウォークを設置したり、段差のある棚を設置したりすることで飛び乗って遊んでくれます。

プライベート空間の確保

人間に甘えてくることもあるペットですが、実は放っておいてほしいときもあります。

それは食事やトイレのときです。動物は食事をしているときに邪魔されることを嫌うので、人の行き来が激しい場所に食事スペースを設けることはストレスになってしまいます。

小さな子どもがちょっかいを出して怪我をさせてしまうかもしれません。落ち着いて食事ができる場所を作ってあげましょう。トイレも家族から見えにくいところでさせてあげましょう。

足の洗い場を作る

犬の場合、散歩から帰ったときに足を洗えるスペースがあると便利です。玄関横や庭からリビングに入る窓の近くに洗い場を設置するとよいでしょう。リードを付け外しをする場所もあると便利です。

爪とぎ場を用意

猫の場合はどうしても爪とぎをするようになるので、対策をしないといけません。縄張りを主張する意味もあるので、猫は本能的に爪とぎをします。爪とぎ場を作って、とぎ板や麻縄などで爪を研ぐ場所を用意してあげましょう。

ペットドアを設置

猫は好奇心が強く、家のなかを歩き回ります。可能な限りペットドアを設置してドアの向こうにも行き来ができるようにしてあげるとよいでしょう。

ペットと一緒に暮らす際の注意点

ペットと一緒に暮らす際の注意点はどのようなものがあるでしょうか。一番は換気対策です。室内でペットを飼っていると、どうしてもにおいや抜け毛の問題が出てきます。

ペットの抜け毛にはゴミやフンなど色々なものが付着しており、空気の循環が悪いとアレルギーの原因にもなります。家族の健康のためにも、換気対策をしっかりしておく必要があります。空気が循環しやすい間取りを工夫しましょう。

また掃除のしやすさも重要です。なるべくフラットな構造で掃除が負担にならないようにするのがよいでしょう。

もう一つは気温の調整です。猫は暖かい場所を好み、犬は暑いのが苦手です。夏は涼しく冬は暖かく、いつでも最適な温度を保てるように断熱性と気密性の高い住宅であることも大切です。

まとめ

ペットも住みやすい住宅にするためのポイントについて解説しました。人とペットがともに快適に暮らすには、清潔で過ごしやすい空間の確保と、ペットが安全に過ごせる工夫が不可欠です。

注文住宅ならばペットと人の両方に配慮した家づくりが可能です。ペットが住みやすい家づくりに実績のある業者に相談してみるのがよいでしょう。

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