注文住宅を建てる際に起こりがちなトラブルとその回避方法について解説!

2023/03/15

注文住宅を検討している段階においても、さまざまなトラブルが起きてしまうか不安な人もいらっしゃるかと思います。この記事では、注文住宅で気を付けたいトラブルの例や回避方法を解説します。具体的にどんなトラブルがあるのか、また回避方法を知っておくことで防げることもあります。注文住宅のトラブルが心配な人は、ぜひ参考にしてください。

注文住宅を建てる際に起こりがちなトラブル

注文住宅は、住む人のさまざまなこだわりを詰められるため、夢が広がりわくわくします。しかし、その反面でさまざまなトラブルが起こる場合があります。注文住宅を建てる際に起こりがちなトラブルを5つ紹介します。

イメージの食い違いに注意

施工後にあるトラブルが、イメージしていた住宅と完成した住宅が違うことがあります。言葉のやりとりだけでは、発注者側と受注者側との受け取り方が違うこともあり、完成してから「思っていたのと違う」事態になることもあります。言葉で伝達するよりも、自分のイメージが近い写真やイラストを用いると確実に伝わるので、イメージどおりの家に近づけられます。

天候などによる工期の遅延

施工中にあるトラブルでは、予定していた工期より遅れてしまうことです。着工後に施主からの変更が多いと予定外の計画が積み重なり、工期遅延につながります。また、天候による工期の延期や中断もあります。とはいえ、工期遅延を取り返そうと工事を急がせてしまうと、手抜き工事などにつながる恐れもあります。不必要に遅延を責めず、延期後の完成時期や引き渡し日など次にすべき工程を考えることが大切です。

あってはならない施工ミスや設備の不具合

水回りなど設備の不具合をはじめ、家が完成してあとで判明する施工ミスがあります。引き渡し前に発見できると、補修や修正ができるので大きなトラブルにはつながりませんが、引っ越し後に発見すると、手間や時間がかかるので面倒に感じるでしょう。

新生活にも影響が出る近隣住宅からのクレーム

施工中の騒音やごみやほこり、業者の車が通行に邪魔になるなど、近隣住民からクレームがくる場合があります。近隣住民はそれぞれのリズムで生活を送っているので、工期の間快適に過ごせないと不快になり、住宅完成後の近所付き合いに影響を及ぼすかもしれません。

追加工事や値引き交渉によるお金のトラブル

注文住宅は、希望やこだわりがあるためいろいろ詰め込んでしまうと高額になってしまう場合があります。追加工事が多いと予算より高額になってしまったり、逆に無理な値引き交渉すると雑な仕上がりや質の悪い家につながったりしてしまうのです。

注文住宅のトラブルを回避するためには?

トラブルが多く専門的なことも関わってくるので不安になるでしょう。しかし、トラブル内容を知っておくことで避けられることもあります。トラブルを未然に防ぐための方法を5つ解説しているので、参考にしてください。

担当者とコミュニケーションを密に取る

イメージの食い違いの例でも、担当業者と頻繁にコミュニケーションが取れていると、打ち合わせのときに話しやすく、希望や些細なことも伝えやすくなります。お互いに信頼できる関係をつくるのも、トラブルを防ぐ方法のひとつです。大切な家づくり、あなたも担当してくれる業者の両方が気持ちよく進めていければ、つくる過程も大切な思い出になるでしょう。

注文住宅のデメリットや知識を知っておく

注文住宅のデメリットや知識を知っておくことで、予防できることや業者に対しても疑問点などをすぐに聞けたり手抜き工事も見抜けたりします。とくに間取りの失敗は住み心地の悪い家になってしまいます。模型やCGを使ってシミュレーションしてくれる業者もあるので、可能か聞いてみるとよいでしょう。追加工事の提案があった場合は、内容と見積もりを比較してから受けることが重要です。

近隣住宅のクレームは工事着工前に挨拶する

近隣住宅とのトラブルを避けるためにも、施主が近隣へ挨拶しておくことがおすすめです。家づくりは完成してゴールではなく、完成してから生活が始まります。近隣住民もどんな人が越してくるのか気になるので、きちんと挨拶に行って気遣いをしておくと信頼につながります。着工前に挨拶に行き、コミュニケーションを取っておくようにしましょう。

内覧会では施工ミスや設備の不具合など隅々までチェックする

完成した家を事前見学する完成検査では、カメラを持って隅々までチェックしましょう。気になるところがあったら、そのままにせず施工業者に見せられるよう写真を撮って改善してもらう必要があります。引き渡し後に問題が発生すると大きなトラブルにもつながるので、引渡し前に問題を解決するようにしましょう。

信頼できる業者に依頼する

信頼できる業者は、相談に明確に回答してくれたり、依頼者側の都合に合わせてくれたりするので、トラブルを避けられることもあります。見極めるポイントは、注文住宅の実績・担当者の対応・利用者の口コミの3つをチェックしましょう。

万が一、トラブルが起きてしまった際の対処法

トラブルが起こらないよう気を付けていても、起きてしまう場合もあります。もしトラブルが起きてしまったときの対処法を知っておくと、慌てず正しく対処できるよう知っておきましょう。

近隣住民のクレームの対処法

騒音、振動、ほこりなどのクレームが考えられるので、施工業者にクレーム内容を伝え改善するよう対応してもらうことが必要です。その後、施主と施工業者で近隣の方へお詫びに行くことをおすすめします。さらにその後に再度様子を尋ねると、丁寧な印象を受けてもらえ、家が完成してからもよい関係が築けるでしょう。

工期遅延の対処法

工期遅延により、延期後の完成時期と引き渡し日を明確にし、遅延した原因を把握しておきましょう。建設会社側の責任の場合は、仮住まいの費用などの補償を請求できる場合があります。

施工ミスやイメージの相違の対処法

契約書を見直して、図面の相違や施工ミスなどの対応してもらいます。着工前に対応の内容を把握しておくべきですが、もし契約書に書かれていない場合は法律の専門家に相談しましょう。

住宅瑕疵(かし)担保責任保険について確認する

住宅瑕疵担保責任保険とは、法律で義務付けられている保険です。施工不良や住宅に関するトラブルで保険内容に当てはまれば、保険を適用させて無償で修正できるなど問題を解決できます。しかし、内装や外観のなどの問題は保険が適用されない場合があるので、補償内容を確認することが必要です。

第三者検査機関や専門家に相談する

代表的な窓口が「国民生活センター」があります。トラブルの相談窓口があり適切な対応方法を教えてくれます。あるいは、近くの消費生活相談窓口を案内してくれる消費者ホットライン「188番」に電話する方法もおすすめです。トラブルが起きてしまうと精神的に不安になったり慌ててしまったりしますが、専門機関に相談することで客観的にチェックしてもらえて冷静に判断できます。

まとめ

本記事では、注文住宅を建てる際に起こりがちなトラブルや回避方法、対処法について紹介しました。自分のこだわりを詰められる注文住宅ですが、工事や近隣住宅、お金に関するトラブルがあります。しかし、トラブルの実例を知っておくだけでも未然に防げることもあるため、自分でできることをしましょう。また、万が一トラブルが起きてしまっても、トラブルそれぞれの原因を把握して対応することが大切です。悩みを抱えずに、専門機関を利用し、適切に判断して対応していきましょう。本記事を読んで、注文住宅に関する不安な気持ちを少しでも減らして建てられるようになれば幸いです。

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